山桜

山桜「yamazakura」 | Suno

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春の風が　峠を越えて
ふるさとの香(か)が　胸を刺す
流れのままに　生きてきた日々
あの山(やま)はいまも　見ているだろか

散ってもなお　誇りを抱く
山桜よ　わが命よ
人の世の　夢も涙も
花びらのように　空へ舞え

父の声が　耳に残って
母のぬくもり　風に揺れる
遠い昔を　振り返るたび
心の雪が　溶けて流れる

散ってもなお　愛を残す
山桜よ　わが祈りよ
ひとすじの　道を信じて
春の嵐に　咲いてゆけ

ひとり立つ　山の背中に
朝陽(あさひ)がそっと　差してくる
生きることは　咲くことだと
花が教えて　くれるように

散ってもなお　夢を抱いて
山桜よ　わが魂(たましい)よ
たとえ明日　風に消えても
誇り高く　咲いてゆけ