老人になって思うこと

年配

あさのひかりが まどのはしまで すべりこみ

むかしみたいに はしれないあしで ゆっくり おちゃをいれる

かがみのなかの しわに なまえをつけるように

「きょうも ここまで あるいてきたね」 そう つぶやいた

おいは さびしさだけじゃない

やわらかく いきる まなび

こぼれた ひを ひろうより あたたかさを まもるように

おそくなる こきゅうのなかで

まだ うたは いきている

わたしは わたしを ほどいて すこし らくに なる

はるのかぜが えりもとで わらっていく

なきたくなるひも あるけれど なみだは うそをつかない

おもいでのはなは いろを かえながら さく

あのひの いたみさえ いまは だれかを だきしめる てになる

おいは さびしさだけじゃない

やわらかく いきる まなび

まけた ひを かぞえるより のこった ひを あいするように

おそくなる こきゅうのなかで

まだ うたは いきている

わたしは わたしを ほどいて すこし らくに なる

よるが ふかくても つきは ちゃんと そこにいて

だれにも みせない きずあとが ほしみたいに ひかる

「もう いいよ」と いえることが いちばん つよい いのり

あすは あすの みずで のどを うるおすだけ

おいは おわりじゃないんだね

やわらかく いきる まなび

おおきな こえを さがすより ちいさな しあわせを きくように

おそくなる こきゅうのなかで

まだ うたは いきている

わたしは わたしを ほどいて きょうを だきしめる

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