ラストジーンズ

大人

まっさらな朝 バスを待つホームで
ふと見下ろした 色あせたデニム
夢ばかり追って 破れた膝も
いまじゃちょっとした 勲章みたいだ

あの頃の自分に もし会えたなら
笑って言えるかな 「悪くなかったよ」って

ラストに残るものは ブランドじゃなくて
すり切れたこの青 君との記憶
何度洗っても 色落ちしない
ジーンズみたいな想いが ここにある

都会の風に 流される日々で
忘れかけてた あの匂いの空
ポケットの中 丸めたレシート
二人の夏が まだ眠っていた

傷つくたび少しずつ 柔らかくなって
馴染んでく 心の生地のように

気づけば君の声も 遠いメロディ
でも履くたびによみがえる 足音
流行りすたりじゃない このぬくもり
ジーンズが教えてくれた 強さと優しさ

新しい靴より この古い青で
もう一度歩き出そう
あの日の夢のつづきを

最後の最後に 気づいたんだ
かっこよさは 形じゃなくて
心に寄り添うもの
ボロボロでも輝く
僕のラストジーンズ

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